IIZ邸 | |
静かな新興住宅地に建つこの建物は熟年夫婦2人の住まいである。ご主人は音楽関係の会社にお勤めのため興味は専門的でレコードやらクラシックのCDやレコード等の膨大なコレクターである。そんな夫婦の住まいに求めたものはパブリック空間としてどこにいても常に声が聞こえ、2人で生きている実感を感じるような空間を作り、反対にプライベート空間としてご主人の趣味であるオーディオルームを充実させることであった。そこで家の中心に大きな吹き抜けと大きなトップライトのある食堂(アトリウム)を配置してその廻りをスキップフロアー式に段を登り個室に入るプランとした。そうすると常に食堂が空間の中心になり、個室のドア1枚で個と家族が明確になるからである。またそこには在来工法の特性をいかし、なるべく構造を露出することで構造美を表現しようとした。 | |
![]() 2Fよりオーディオルームを見る |
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![]() 2F家の中心の吹き抜け。上部には大きなトップライトがある。 |
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