 |

設計監理料とは、設計・監理業務に対して、お客様が支払う料金です。弁護士事務所のように始めてお会いして相談するだけで、相談料1回いくら、ということはありません。お客様にしてみれば どんな建物を作ってくれるかわからないのですから当然のことと思います。そこで摂社ではどんな建物ができるかの基本構想までは無料とさせていただいております。また摂社の作品の考え方や相性などを判断していただいたり、提示した基本計画をゆっくり考察していただく時間も必要でしょうから 、ある程度話し合いの後、お互いの合意ができた時点で初めて設計契約をいたしますので気楽にご連絡ください。建物の種類や大きさ、規模、工事等の内容によりますが、基本的には、建設省の告示1206号の業務報酬基準をもとに摂社独自の設計料率表を算定しております。(下記の表を参考にしてください) |

@基本設計や実施設計の作成
A適正な予算調整、施工業者の選定 競争入札による金額の決定
B現場監理
C役所への確認申請の手続き
D銀行融資などの資料作成
など
ただし、通常の業務範囲以外の作業(諸官庁追加手続きなど、追加、変更工事その他)が発生する場合は、状況に応じて実費精算を御願いする場合があります。例えば、確認申請以外の見なし道路申請、風致地区申請、開発行為申請その他同様な申請類など 一般的にはない作業を示します。 |

一般的には基本設計とは 諸官庁の事前調査をし、建築基準法に適合したスケールが1/100の平面図、立面図、断面図をさします。構造計算や設備設計をしているわけではないので、寸法もおおよそで決めていて、どちらかというと プランニングの方針を決めるための図面と解釈していただいて結構です。この図面内容の中でしたら プランの変更とか 窓の変更とかはまだまだ基本設計という範囲の中でできます。このプランニングで 気に入っていただければ 次の段階の実施設計に入ります。
実施設計とは、簡単に言えば施工ができる図面です。構造設計、設備設計を含めた総合設計をします。図面は特記仕様書、面積表、外部内部仕上表から始まり1/50以上平面図、立面図、断面図、矩計図、建具表、建具リスト、展開図、詳細図、電気設備レイアウト図です。また構造図、構造計算報告書も 確認申請の図書作成と認可業務もこの実施設計の中に含まれます。 |

ご相談で支払い方法は変更できますが、以下が一般的です。
(第1回目)お客様が基本構想に納得していただいた後 お互いの合意の後、設計契約書にサインをしていただきます。その時点に設計料率表に基づき第一回目の設計料をいただくことになります。もちろんこの時点では工事金額が決定しているわけではないので、仮想工事費を決めておいて算定します。
(第2回目)次は確認申請受理後または実施図面終了後です。実施設計は厳密に言えば工事が完成するまで細かい納まり図などを書いているわけですから 区切りとして見積もりができ、確認申請を反映している図面までという意味で このような表現になっております。 いろいろなケースがありますが 一般的な住宅では設計契約から3ヶ月〜4ヶ月後くらいに 2回目の支払い時期になると思います。
(第3回から第4回目)実施図面終了後最低1.5ヶ月間くらいで着工となります。工事会社と契約後に最終設計料が決まりますので、工事期間中にその設計料を調整します。
(第5回目:最終)完成後 残金をいただきます。 |
下記を目安に、支払い時期・回数・比率は相談に応じて決めさせていただいております。
支払い時期 |
備考 |
支払い額 |
設計契約締結時 |
手付金として |
設計料の 30%(第1回目) |
実施図面完成時または確認申請受理後 |
|
設計料の 40%(第2回目) |
工事着工時 |
|
設計料の 10%(第3回目) |
工事上棟時 |
|
設計料の 10%(第4回目) |
工事竣工時 |
業務完了時残金 |
設計料の 10%(第5回目) |
|

ゼネコンに対して通常は 三回支払いが多いように思います。着工前、屋根ができたころ(上棟)、完成時です。4回というところも最近多くなってきました。その場合は上棟と完成の間に1回入ります。いずれにしても工事契約前に事前打ち合わせが必要ですが,ご都合にあわせてご決定できることと思います。ただし一括払いは ほとんどのゼネコンが難色を示すと思います。 |

最近無条件で 矩体(構造体)と雨漏りについては 10年保証しなければいけなくなりました。他の件の細かい件は 特記仕様書で摂社が作成します
が、たとえば 3年の瑕疵の中には 屋根材の破損、外壁の破損、付帯設備(給排水電気ガス)の故障など、1年間の瑕疵の中には、サッシや内部建具の狂い、内部床のきしみ、クロスのはがれなどが あります。 |

住宅(第4類)は、規模が小さい割に、内容の密度が一番濃いので、他の区分に比べて、設計料率は割高です。逆に工事費が高くなるほど、設計料率は割安なっていることがわかると思います。
|
表1
類 別 |
建築種別 |
第1類 |
工場・倉庫・などの簡易なもの、上屋の類 |
第2類 |
工場・倉庫・などの複雑なもの、体育館・学校・事務所・百貨店・商店・共同住宅 |
第3類 |
銀行・美術館・図書館・劇場・映画館・ホテル・旅館・病院・診療所・高級共同住宅 |
第4類 |
住宅・室内装飾を含めた店舗・併用住宅等 |
第5類 |
意匠性の強い店舗・室内装飾・家具造作等 |
表2 単位(%)
工事金額
|
第1類
|
第2類
|
第3類
|
第4類
|
第5類
|
200万
|
11.14
|
12.38
|
13.62
|
16.09
|
17.33
|
250万
|
10.84
|
12.04
|
13.24
|
15.65
|
16.85
|
300万
|
10.59
|
11.77
|
12.94
|
15.30
|
16.47
|
400万
|
10.22
|
11.35
|
12.49
|
14.76
|
15.89
|
500万
|
9.94
|
11.04
|
12.14
|
14.35
|
15.46
|
600万
|
9.71
|
10.79
|
11.87
|
14.03
|
15.11
|
700万
|
9.53
|
10.59
|
11.64
|
13.76
|
14.82
|
800万
|
9.37
|
10.41
|
11.45
|
13.53
|
14.57
|
900万
|
9.23
|
10.26
|
11.28
|
13.34
|
14.36
|
1000万
|
9.11
|
10.12
|
11.14
|
13.16
|
14.17
|
1200万
|
8.91
|
9.90
|
10.89
|
12.86
|
13.85
|
1500万
|
8.66
|
9.62
|
10.59
|
12.51
|
13.47
|
2000万
|
8.36
|
9.28
|
10.21
|
12.07
|
13.00
|
3000万
|
7.94
|
8.82
|
9.71
|
11.47
|
12.35
|
4000万
|
7.66
|
8.51
|
9.36
|
11.07
|
11.92
|
5000万
|
7.45
|
8.28
|
9.11
|
10.76
|
11.59
|
6000万
|
7.28
|
8.09
|
8.90
|
10.52
|
11.33
|
7000万
|
7.14
|
7.94
|
8.73
|
10.32
|
11.11
|
8000万
|
7.03
|
7.81
|
8.59
|
10.15
|
10.93
|
9000万
|
6.92
|
7.69
|
8.46
|
10.00
|
10.77
|
1.0億
|
6.83
|
7.59
|
8.35
|
9.87
|
10.63
|
1.2億
|
6.68
|
7.42
|
8.16
|
9.65
|
10.39
|
1.5億
|
6.49
|
7.22
|
7.94
|
9.38
|
10.10
|
2.0億
|
6.27
|
6.96
|
7.66
|
9.05
|
9.75
|
2.5億
|
6.09
|
6.77
|
7.45
|
8.80
|
9.48
|
3.0億
|
5.96
|
6.62
|
7.28
|
8.60
|
9.26
|
4.0億
|
5.75
|
6.38
|
7.02
|
8.30
|
8.94
|
5.0億
|
5.59
|
6.21
|
6.83
|
8.07
|
8.69
|
6.0億
|
5.46
|
6.07
|
6.68
|
7.89
|
8.50
|
7.0億
|
5.36
|
5.95
|
6.55
|
7.74
|
8.33
|
8.0億
|
5.27
|
5.85
|
6.44
|
7.61
|
8.20
|
9.0億
|
5.19
|
5.77
|
6.35
|
7.50
|
8.08
|
10億
|
5.12
|
5.69
|
6.26
|
7.40
|
7.97
|
(例)
建築種別
工事費
設計監理料の料率
上記料率から算定した
設計監理料(1)×(2)
|
第4類(住宅)
5000万円(1)
10.76%(2)
538万円(別途消費税) |
|